雪のない富士山

いつも利用している国内線の飛行機の中の時間を楽しむため、できるだけ外の景色を見るようにしています。

 

特に富士山は必ず確認するポイントとなっているのですが、先日見た富士山は雪をかぶっていませんでした。

 

かなり暑い日が続いており、しかも今年はマスクをつけているので日中の外出は危険を伴うほどですが、真夏ならではの景色を楽しむことができました。f:id:horga:20200810070542j:image

初戴冠

藤井聡太七段が渡辺明三冠に挑戦していた棋聖戦は藤井七段が勝ち越し、藤井新棋聖が誕生しました。昨日はNHKでも速報のニュースが出ていましたし、改めて注目度の高さを実感しました。

 

昨日の藤井新棋聖の記者会見を見て感じたことですが、藤井新棋聖からすればタイトルを獲得すること自体大きな目標であったことは間違いないとは思いますが、初タイトルを獲得したあとは、もうすでに次の目標に気持ちが移行しているような気がしました。

 

周りの大人たちは大騒ぎしているのに、当の本人は泰然自若としていて、その温度差が垣間見えました。最年少のタイトル獲得で、これは三十年ぶりの記録更新だったのですが、藤井さんは年齢のことを聞かれると、一貫して「年齢のことについてはあまり意識していません」という回答を続けています。それは、本当に正直な気持ちだと思います。

 

「三十年ぶり」というと、実際に三十年以上生きてみないとその時間軸を実感することはできません。「日本は七十五年前に終戦を迎えた」という歴史を学んだ時、学生だったときは「ずいぶん前の出来事」という印象でしたが、実際に自分自身が五十年近く生きてみた現在、「かなり最近の出来事だったんだな」という印象に変わりつつあります。それと同じような感覚が、いろいろな場面で出てくるのかもしれません。

 

今回の初戴冠で改めて実感したことですが、私たちは事実に対して何らかの意味付けを行い、物語をつくっていくことで生きる勇気や目的に転換していることが多かれ少なかれあるようです。例えば「三十年ぶりの記録更新」であったり「東海地方に初めてタイトルを持って帰る」ということであったりします。杉本師匠も言っていましたが、「東海地方にタイトルを持って帰る」ということは故板谷進九段からの悲願だったため、その重みは杉本師匠のほうが強く実感していることと思います。もちろん、事実を捻じ曲げて偏向報道されたり主義・主張されたりすることは十分に注意していく必要がありますが、今回の快挙は素直に喜ばしい出来事で、対戦者だった渡辺明二冠も受け入れていらっしゃるのではないかと思います。

 

藤井さんの昼食は味噌煮込みうどんだったそうですが、記者(東海地方の記者だと思いますが)の「昼食を味噌煮込みうどんにした理由は何かありますか?」という質問に対して、「いや、特には。味噌煮込みうどんは愛知県の名物で…」とはにかみながら回答しているのも印象的でした。

 

藤井新棋聖が誕生しても私自身の人生が何か変わるわけではありませんが、確かに何等かの勇気や前向きな気持ちを得ることができました。今後も一将棋ファンとして、注目していきたいと思います。

緊急事態宣言を受けて変わったこと

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言を受けて、私の生活で変わったことの一つに読書の仕方が挙げられます。

 

私自身、「本を読むのは紙派」を自認していたのですが、自宅に引きこもっていた時期、試しに本をダウンロードしてスマホで読んでみました。すると、意外にスマホ画面で読書をするのが苦になりませんでした。

 

それどころか、スマホで読むことのメリットがいろいろあることに気づきました。ダウンロードだと数秒でデータが届くため、すぐに読み始めることができますし、スマホの中に本が入っているため、スマホとは別に本を持ち歩く必要もありません。

 

今ではスマホの中にまだ読み終えていない本がダウンロードされていないと不安になるくらいです。

 

今回の騒動で「デジタルシフトが加速する」と言われていますが、確かに知らず知らずデジタルシフト化された社会を私たち自身が受け入れ始めているのかもしれません。

 

 

殺害予告の電話

藤井聡太七段に対して、瀬戸市役所に殺害予告の電話がかかっていたそうです。将棋界においてはすでにトップ棋士のひとりであることに異論をはさむ人はいないでしょうが、将棋を離れるとまだ高校生のひとりです。

 

藤井将棋のネット観戦ファンのひとりとして、非常に大きな憤りを感じます。一日も早く解決されることを望みます。

 

それにしても殺害予告をされると、どのような心境になるのでしょうか。少なくとも今の私だと、仕事が手に付かなくなってしまうのは容易に想像できます。

 

明日は渡辺三冠との棋聖戦が行われます。藤井七段は、どのような将棋を指すのでしょうか。ますます注目される対局となりそうです。

 

雨傘の進化形

雨の日に傘をさすと、いつも思うことがあります。「今の傘は最終形ではない」ということを。

 

もちろん、今の傘を生み出すまでに多くの苦労と工夫があったでしょうし、今の傘のおかげで雨の日には充分恩恵を受けていますが、それでも傘の形状はまだまだ改良されるべきではないかと思います。

 

特に最近、是非とも改良してほしいことがあります。それは強風対策です。今の傘は骨組みが伸び切った状態が前提となっているため、どうしても風に弱い構造をしています。そこで柳の木のように、骨組みを伸ばし切らず、あえて骨組みをブラブラさせて強風に耐える傘があってもよいのではないでしょうか。

 

イメージとしては、折り畳み傘の骨組みを伸ばし切らず、骨組みが多少ブラブラする位置で固定させるというものです。

 

先日、強風の雨の日、折り畳み傘を途中まで広げるに留め骨組みを伸ばし切らなかったら、傘が壊れることはありませんでした。

 

こういう傘があってもよいのに、と思うのですが、如何でしょうか?

大熱戦

昨日の藤井聡太七段と永瀬拓矢二冠の一戦は、久しぶりに手に汗握る大熱戦となりました。こんなに興奮したのは、昨年のラグビーワールドカップ以来でしょうか。

 

無料のインターネットテレビで最初から最後まで中継されていたのですが、序盤から難しい局面に突入し、一手間違えるとすぐ敗戦に直結するようなハラハラする局面が続きました。多くの将棋ファンがつぶやいていたようですが、昨日は一日中仕事が手につきませんでした。

 

途中で永瀬二冠の見事なさばきがあり、今回もあと一歩のところで藤井七段が負けるのかな、と思って見ていました。ただ、それでも極端に局面を悪くしないよう藤井七段が粘り強く指し続けた結果、最後の最後で藤井七段の勝ちとなりました。

 

序盤から叩き合いが始まり、それでも途中で形勢が偏ることもなかったため、なかなか目を離す隙を与えてもらえませんでした。ずっと引き込まれてしまっていました。やっぱり超一流同士の真剣勝負は何かが違いますね。もちろん全力で勝ちに向かっていくわけですが、相手の実力がわかっているからこそ、勝負そのものを楽しんでいるかのような二人の表情が印象的でした。

スニーカー

6月に入り、将棋界も本格的に棋戦が動き始めました。昨日は藤井聡太七段の対局がインターネット中継され、久しぶりに藤井将棋の観戦を堪能しました。

 

将棋の内容もさることながら、昨日は対局後のインタビューが面白かった。いつも通りそつなく受け答えしていましたが、リモートインタビューだったため、椅子に座りながら全身を映されることがありました。上下スーツにネクタイをつけた出で立ちでありながら、スニーカーらしき靴を履いていたことに注目した人は多いのではないでしょうか。

 

こういうところでようやく「ああ、やっぱりまだ高校生なんだ」と気づかされ、好感を持ったファンは多いことと思います。

 

次は永瀬二冠との挑戦者決定戦です。昨日以上に注目される一戦。今から楽しみです。