有名な指揮者が、若い頃に貨物船とスクーターで欧州旅行をしたときの本を読んでます。毎日が音楽のように、伸び伸びと生きていらっしゃることが文面から伝わってきます。
パリの街では、鼻歌を口ずさみながら歩いているためか、周りの人から声を掛けられます。日本国旗をつけたスクーターで街をドライブしていると、いろいろな人にじろじろ見られ、隣に停止した車のドライバーが手を振ることもあります。いつもいつも自分の中に音楽があり、そのために一日一日の起こる出来事をとても楽しんでいらっしゃることが伝わってきます。
「40歳にもなると、自分の顔に責任を持たなければいけない」という言葉があります。40歳にもなると、自分の立場を考慮したり、自分には似つかわしくない行動は避けたりして、ついつい「無難な選択」をしてしまうことが多々あるように感じます。もちろん、それは生きていくための智恵であり、貴重な経験値であるのかもしれません。
でも、常に「よりよく生きたい」という気持ちを持ち続け、それを実行していくために、毎日少しずつでも、自分の中によりよい変化を見出し、行動していければと思います。
傍迷惑になるので実際に鼻歌を口ずさむことなく、それでも口ずさむような心境で街を歩いてみるのもおもしろそうですね。