新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が延長されそうです。「ステイホーム」という言葉が浸透し、今年の流行語大賞にノミネートされるかもしれません。
私自身、家でじっとしていることはそれほど苦にはならないほうだと思っていたのですが、「外出を控えてください」と要請されることは生まれて初めての経験だったため、今回の事態を受けて新たな気づきがありました。
例えば家の中で読書を楽しんだあと、少し息抜きで外に出て散歩をしたり、コーヒーショップでコーヒーを飲んだりすることは気晴らし程度と思っていました。でも、これを自粛しようとすると、こうしたちょっとした行動がいかに有難いことだったかということに気づかされます。
特に電車に乗り、降りたことのない駅で降りて街並みを散策する。少し疲れたらコーヒーショップを見つけてコーヒーを飲んで本を読んだり、初めて入るお店で食事をしたりする。この程度のことは、他人に「趣味」と言うほどのものではないと思っていたのですが、このような行動パターンが自分自身にとって大切な「趣味」であったことを思い知らされました。
いつまでも「ステイホーム」の状態を続けるわけにはいかないでしょうから、もうしばらく辛抱して、普段の生活の有難みに感謝したいと思います。