クリスマス・キャロル

以前、「クリスマス・キャロル」のビデオを見てとてもよかったので、先日本を買って読んでみました。200ページ弱で、本を読むスピードが遅い私でも2時間程度あれば読みきれました。


クリスマス・キャロル」は、なぜおもしろいのでしょうか。守銭奴の主人公・スクルージは、共同経営者だった幽霊に導かれ、自分自身の過去と未来、また回りの人たちの生活を垣間見る旅に出ます。


そして「今の自分」が、「過去の自分」と「未来の自分」、さらには「回りの人」とも深くつながっていることを思い知らされていきます。そのような見えていなかったことを、幽霊を通して見えるようにしてくれるところに、「クリスマス・キャロル」のおもしろみがあるのでしょうか。


自分は一人でも生きていけると思っても、今の健康がずっと続くわけではありません。小さいときには両親などの世話にならなければ生きていけなかったように、いずれ誰かの世話になって消えていかなければなりません。


自分自身の心身を駆使して働いていることが、そのうちこのような「つながり」を忘れされてしまうのでしょうか。


とても後味のある物語でした。