パンドラの箱

パンドラの箱を開けてしまったら、ありとあらゆる災いが飛び出し、苦悩と悲しみに満ちた世界になっていった―」

パンドラの箱」という言葉を聞いて、だいだい上記のような話しか知らなかったのですが、実はそのあとで次のような件があることを知りました。

パンドラの箱には、最後に『希望』だけが残った―」


これは、どのような意味があるのでしょうか。いろいろな解釈があると思いますが、個人的な考えとして、「『希望』こそが、一番重みのあるもの」ということを示唆しているお話であるように思います。


さまざまな災いは、空気のように辺りをただよって、私たちに纏わりつこうとします。でも「希望」は、一番重みがある故に、なかなか「パンドラの箱」から開放されません。

どんな仕事に取り組んでいくにしても、すぐにいろいろな困難がやってきて、気持ちが萎縮してしまいます。そのため、安易な方向に流されてしまったり、いろいろなところで妥協してしまったりします。当初持っていた前向きな思いは、どんどん奥のほうに追いやられ、いつしか忘れてしまったかのように振舞うことになります。「パンドラの箱」とは、まさにそのような私たちの「心の動き」そのものであるように思います。


一番重みのある「希望」としっかり向き合えるように、いろいろな困難を体験しながらも、前向きに生活していきたいと思います。