善意の行動

最近、電車に乗っていて大変興味深いことに何度も遭遇します。

それは、若い世代の人が高齢者の方に席を譲る姿です。本来、このような「善意の行動」は個々人が行うものですから、世代ごとに傾向が異なるということはあり得ないのかもしれません。でも、最近は明らかに若い世代、特に中高生や大学生らしき学生、または20代前半の社会人らしき方が、高齢者の方に席を譲る姿を頻繁に目撃します。


本当に偶然が重なっているだけなのかもしれませんが、それにしては偶然が重なりすぎのような気がします。私が興味深く感じたのは、高齢者の方に席を譲る姿がとてもスマートというか、違和感がなく、ごく当たり前のように行っているところです。つまり、普段から当然のように席を譲っている若い人が増えてきているのかもしれません。


先日も、私が座っている席の前におばあさんが乗ってきました。私の隣には、高校生らしき学生が座っています。私は直感的にその学生が席を譲るような気がしたので、中年の意地で彼女よりも先に私が席を立とうとした瞬間、彼女はすでにおばあさんを丁寧に誘導し、席を譲っていました。その自然な行為に、中年の私はただただ脱帽し、その様子を目撃しているだけでした。


私だけの感覚かもしれませんが、私たちの世代は「善意の行動」を人目のつくところですることに多少の気恥ずかしさがあるような気がします。そのためか、ついつい「善意の行動」をやり過ごしてしまうことが多いのではないでしょうか。

でも、私が目撃した若い世代の人の席を譲る姿は、本当に板についています。それがなぜ最近頻繁に目撃するのかはわかりませんが、素直に私自身も彼らの行為を見習うべきだと反省しました。