未来との関わり方

スティーブ・ジョブズ氏が亡くなり、日本でもかなり大きなニュースとして取り上げられているようです。銀座のアップルストア前では、ジョブズ氏を悼む人の献花が並べられているそうです。


ある出版物の最終号で最後のページに掲載された言葉を、ジョブズ氏がスタンフォード大学の卒業講演で語ったことから、ジョブズ氏の遺言のように取り上げられています。


「Stay hungry, Stay foolish.」


まさにジョブズ氏の「座右の銘」だったんだろうなあと思わされる言葉です。そして、個人的には、ジョブズ氏の生涯を語る上で端的な言葉があるように思います。それは、ジョブズ氏以外の人が語った言葉ですが、まさにジョブズ氏の生涯が、その言葉に大きな光を与えています。


「未来を予測する最良の方法は、それを発明することである」
「未来を想像するだけでなく、それを創造せよ」


まさにジョブズ氏は、未来との関わり方を、私たちにわかりやすく教えてくれたように思います。「『未来を創造せよ』と簡単に言うけども、じゃあ聞くけど、それは具体的にどういうことなんだい?」ともし質問されたら、「スティーブ・ジョブズ氏を見ればわかるだろう」の一言で、相手を説得することができるのではないでしょうか。


「未来を創造する」ことの大切さを説明するために、優れた論理で語ろうとするよりも、それを実践し、多くの人に影響を与えた人の例を一つ取り出したほうが、よっぽど説得力があるのかもしれません。それが、まさにスティーブ・ジョブズ氏だったということなのでしょう。実際に未来を創造してしまう力を持つためには、その「発明」が、優れた革新性を持つだけでなく、より多くの人の幸福や喜びに結びついている必要があるということなのでしょう。


「一隅を照らす」という言葉があります。ジョブズ氏ほど強い光を放つことができなくても、「一隅を照らす」光を放つことができるよう、自分自身も「未来を創造する」ことに、「よりよい未来を創造する」ことに、真剣でありたいと思います。