「楽観的空気」

「楽観的空気が蔓延している…」


情けない話ですが、私自身、ほんの7か月前に大きな地震津波があったことを、しばしば忘れてしまっています。「3月11日」以降、エレベータに乗ることは極力避けていましたし、ときどき自分のいる位置の真上がどうなっているのかを確認していました。でも、今ではそういった緊張感は、かなり薄れました。唯一覚悟していることと言えば、「電車が止まったら歩いて帰ろう」ということくらいでしょうか。


最近では、あまり大きな余震を経験することもなくなってきました。もちろん、余震を恐れて生きていくことがいいとは言えないでしょうが、それでも「3月11日」の大震災で経験したことは、やっぱりよりよい方向性に活かしていくべきだと思います。


福島原発で「3月11日」と同じ規模の地震津波がまた発生したら、今度こそ本当に「首都圏3000万人の避難」を強権発動しなければならない事態も想定されるそうです。一市民の私が、それに対して無力であることは重々承知していますが、そのようなリスクを内包させながら、普段何気なく生活しているということは、決して忘れるべきではないのかもしれません。福島の問題は、自分自身の問題だということのようです。


「静かな今日」を、今まで以上に大切に大切にしながら、生活していきたいと思います。