悲しいアイスキャンディ

人の思考傾向や価値観といったものには、「原体験」が大きく影響してくるようです。


アメリカ合衆国に対して毅然とした態度を取り続けるある政治家は、その著書の中で、少年時代に悲しい経験をしたことを記していました。


戦後間もなく、進駐軍が日本の街中を我が物顔で闊歩していた時期があったようです。ある日、ある米兵が、肩に風を切らせてアイスキャンディを舐めながら道路の真ん中を歩いていたそうです。当時の日本人は敗戦直後であったことから、米兵には道を譲ることしかできなかったそうですが、ある少年はそのことが癪で、その米兵に道を譲ろうとはせず、せめて堂々とすれ違おうとしました。そのとき、その米兵は、舐めていたアイスキャンディをその少年の頬に思いっきりぶつけてきたそうです。


少年の顔面で、アイスキャンディはベチャっと音を立ててはじけ飛びました。もちろん、その少年は米兵に文句を言うことができません。そのまま通り過ぎて行ったわけですが、その体験が、後に政治家として活動していく上で重要な「原体験」になっているようです。


政治家本人が書いた本を読むことで、マスコミによって作られたイメージとは少し違った面が見えてくるような気がしました。そういったこともあり、もうすぐ選挙がありますが、主な政党のマニュフェストなどを確認しながら、しっかり投票しなければと反省しました。

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