孤独の矛盾

最近「孤独」に関することばかり書いてきましたが、それが私自身の独善的な態度、傾向に陥りはしないかという反省を込めて、再度「孤独」について整理したいと思います。

私には、素晴らしい友人・知人がたくさんいます。大変ありがたいことだと思っています。また、「生命的なものは、矛盾に満ちている」という言葉があるそうです。最近の私は、「孤独」というものがものすごく「生命的」であり、「矛盾に満ちている」ものだと感じています。


「孤独」に関する「矛盾」の一つとして、「孤独から逃げようとすればするほど、孤独がどんどん追いかけてくる」ということが挙げられると思います。私は今までほとんど何も考えずに生きてきましたが、私が行動してきたことの原動力の多くは、「孤独」に突き動かされた部分がかなりあったと思います。そして、ここからが肝心なことだと思うのですが、「孤独」をどのような原動力にしてきたかというと、無意識に「孤独から一番遠いところへ行こうとすること」だったように思います。その「孤独」から逃げようとする力の方向性が、目の前の仕事から逃げようとすること、目の前にいる相手から気持ちを逸らせようとすること、こういったことを強く働かせてしまう力になっていたのではないかと反省します。

今までの私は、「孤独」に対して「弱い」か「強い」かの尺度しか持ち合わせていなかったように思います。しかしながら、いくつになっても「弱いと言えば弱いし、強いと言えば強い」という状態の中で、ずっとやり繰りしていくのだろうなあと今は感じております。

だから、「孤独」に対しては、「逃げる傾向」にあるのか、それとも「向き合う傾向」にあるのか、そのことを今後は重視してみたいと思います。そうすることで、今までは「弱い自分」が前面に押し出されていたことが、これからは「違った自分」を前面に押し出すことにも成り得るのではないかと感じております。


目の前の仕事、目の前にいる人から気持ちを逸らさないようにするために、このようなことを一度反省する必要があると思っていました。あくまでも未熟な今の私の考えに過ぎないのですが、このことを意識しながら、しっかり生きてみたいと思います。