心のクラウド・ネットワーク

最近、仕事を通して心を成長させていくための本を読みました。いい本に出会うと、ついつい読みながら、自分の心がいろいろなところに旅を始めます。過去のいろいろな場面に遭遇したり、想像の世界に潜り込んだりします。心が今ここにあるだけでなく、時間と空間の制約を超えて自由になってしまうイメージです。


この本を読んで、普段、意識的にも無意識的にも感じていることを思い出しました。それは、自分自身の“身体”だけでなく、自分自身の“心”も実は借り物ではないかということです。誰かが生まれるとき、最近の言葉でいうと、あたかも境界線のないクラウド・ネットワークの一部が与えられ、生まれてからはその一部が自己成長していくというイメージです。そうして個体としての存在がなくなったとき、自己成長した心は、またクラウド・ネットワークに戻っていきます。


だからこそ、自分自身の「心を鍛える」「心を磨く」ということが非常に重要で、自分自身という存在がなくなっても、漠然とした心のクラウド・ネットワークを成長させるささやかな一助に成り得ることができるのかもしれません。


それは、究極的な楽観主義だと思います。自分自身の心と向き合っていくことが、さらに楽しくなりそうです。