黄金時代

40代後半になって、老後を見据えている自分自身が多くなってきたように思います。「65歳までに数千万円を貯金しておかなければ、老後の生活が苦しくなる」というニュースを見ると、危機感を抱き、焦り始めている自分がいます。


「老後」を見据えて逆算すると、意外と残された時間はわずかしかないことを思い知らされます。そして、「老後」のことを考えるとき、どうしても「守り」に入っている自分自身がいます。


もちろん、危機感を抱くこと自体、決して悪いことではないでしょうし、明確な危機感を持って、それを乗り越えていこうと努力することは、むしろ良いことだと思います。問題は、危機を乗り越えていこうとする方向性が、どうも縮こまってしまっているのではないかということにある気がします。


一概には言えないのですが、つまり、それぞれの置かれた立場によって捉え方は人さまざまだと思うのですが、自分自身の今までを振り返った場合、実は自分自身の「黄金時代」は、これから始まるのではないかと勝手に思っています。より正確に言うと、「これからが黄金時代と、勇気を持って思い込もう」といったところでしょうか。


もちろん、20代、30代よりは、確実に体力は衰えてきていますし、若いときみたいな「無謀な挑戦」をする気概もなくなってきています。その代わり、自分なりの挑戦に対して、いよいよ本腰で向き合う時が来たという気がしています。


言い換えれば、「無謀な挑戦」ではなく、「身の丈に合った挑戦」を何となく感じ、そこに向かって突き進むべきときにあるように思います。


「今が、黄金時代」と思うことができれば、それはやっぱり「今が、黄金時代」なのでしょう。「今が、私の黄金時代」と見据え、目の前の課題に取り組んでいきたいと思います。