一手詰め

昨日、羽生竜王に質問するライブ中継がありました。興味深いお話が多かったのですが、「今までで一番印象に残っている対局は?」という質問に、「一手詰めを見逃してしまったこと」という回答に驚かされました。


もちろん、秒読みが続く熱戦の中で、疲労のピークに達した状況だからこそ、そのようなアクシデントが発生したのでしょうが、あの羽生さんでも、一手詰めを見逃してしまうことがあるのだなあと印象に残りました。


「その前に、三手詰めを見逃したことがあって、これ以上のことはもうないだろうなと思っていたら、一手詰めを見逃してしまった」と、笑いながら話されていました。


やはり、極限まで集中していくと、いろいろなアクシデントは発生するものなのでしょうが、逆にものすごい一手も、そのような状況の中で生まれるのかもしれません。


集中力を鍛えるためには、「いつも集中する必要はない。一週間のうち、決められたときだけでも構わないから、定期的に集中する時間を持つことが欠かせない」と言われています。これなら、自分自身でもできそうですが、逆に言うと、自分に言い訳ができません。一週間のうち、定期的に集中する時間を持っているか、反省しながら前進していきたいと思います。