作業効率を高める方法

作業効率を高め、一日一日を濃密に過ごしたいと思うのですが、いつの間にか気持ちが緩み、そのため、ダラダラとした時間が増えていることがよくあります。


これは、なぜなのでしょうか。私自身、仕事をするときは目の前の仕事と真剣勝負で向き合い、悔いのない時間を過ごしたいと思ってはいるのですが、まさに「言うは易く行うは難し」です。気づいたときには真剣勝負を避け、弛緩した時間を過ごしてしまっています。


もちろん、疲れが身体の症状として出てくると、作業をそのまま続けることは難しくなります。私の場合は、最初に目がかすむことがよくあり、こうなると、いったん目薬をさしたり、眼の周りを揉んだり、水分を補給したりして、休息の時間を取らざるを得ません。


でも、疲れが身体の症状として出ているわけではないのに、なぜか集中できないことが多々あります。これは、どうしてでしょうか。最近、自分自身の仕事の仕方を見直そうと思い立ち、いろいろと振り返ってみたところ、あることに気づきました。


ついつい弛緩した時間を過ごしてしまうときに限って、今すぐにとりかかるべき作業の仕方を、自分自身がよくわかっていないということです。つまり、何から手を付けたらよいのか、どのように着手したらよいのかがわからず、その結果、他のことを考えたり、仕事以外のことを思い巡らしたりして、ダラダラと時間を過ごす状態に陥っていたのです。


確かに、作業の仕方がわからなければ、作業を進めることなどできません。大きな方向性だけを決めれば、どのように作業を進めるべきかは自ずとわかってくると勝手に思い込んでいたのですが、少なくとも私自身は、作業の仕方がわからないと、そこで立ち止まってしまう傾向にあるということです。


そこで最近、どのように作業を進めていけばよいか、案件ごとに作業工程表を作成し、一日一日の作業内容をイメージできるように事前に設定してみることにしました。そうすると、もちろん完璧とは言えませんが、以前よりは密度の濃い時間を増やすことができるようになってきたのではないかと思います。


そしてもう一つ気づいたことですが、身体は疲れていなくても、意外と気持ちが疲れているということです。「ストレス」と表現すべきことなのかもしれませんが、「ストレス」という言葉だけでは片付けられない気持ちの複雑さがあるように感じます。


つまり、身体が疲れているわけではないのに、また、取り組むべき作業の仕方も理解しているつもりなのに、気持ちが目の前の仕事に向かっていかないという状態です。このときは、どうすればよいのでしょうか。


「気持ちに光を当てることで、その気持ちは癒される」という言葉をどこかで学びましたが、自分自身も一度、「なぜ今、目の前の仕事に向き合う気持ちになれないのか?」ということに対して、素直な気持ちで自分自身と向き合ってみたことがありました。そうすると、本当に些細なことで気持ちが揺り動かされ、ちょっとしたことの積み重ねでやる気を失っている自分自身の姿が見えてくるような気がしました。


「やっぱり自分は弱い」と再認識しつつ、「でも、その弱さとうまく付き合いながら、成長していきたい」という気持ちになってきます。そうすると、目の前の作業に対して、徐々にやる気が出てきて、いつの間にか作業に取り組んでいたことがありました。


なかなか一筋縄ではいかないことが多いのですが、自分自身と向き合いながら成長していくことができればと思っています。