過去の過ちと今の過ち

最近読んだ本の中に、次のようなことが書いてありました。


「過去の過ちを、何度も何度も後悔し、反省しようとする人は多い。しかしながら、今、現在の過ちを、反省し、改めようとする人はほとんどいない」


その後で、「今、現在の過ちこそ、優先的に改めるべきである」と続きます。


確かに、そうですね。私自身、過去のことを悔やんで反省することはありますが、「今、現在の過ち」に、あまり(というよりも、ほとんど)問題意識を持っていませんでした。


自分自身が「今」やっていることは、体調がすぐれなかったり虫の居所が悪くて気持ちが乗らなかったりするために、やむを得ず最低限頑張っているつもりになっているだけのものなのかもしれません。あるいは、あまり深く考えることなく、今日のベストを尽くしているつもりになっているだけのものかもしれません。


「今の自分」を離れてしまえば、「虫の居所」や「頑張っているつもり」で行動することが、結局は「過ち」であったと気づくことになるのでしょう。そうであるならば、「今、現在の自分」こそ「過ちを犯しやすい存在」であることを十分認識し、今どのような過ちを犯しているかを常に意識しながら行動していく必要がありそうです。


極端なことを言うと、「過去の自分」を反省している「今の自分」が実は過ちで、他に優先して「今」行動すべきことがあるのかもしれません。「過去の自分」だけでなく、「今の自分」に対しても、常に反省し、行動を変えることができるようにしていきたいです。