性格の悲劇

リベラルアーツが重要である」と教えていただいたことがあるのですが、私自身、さまざまな「リベラルアーツ」が欠落していることを感じます。例えば、シェイクスピアです。シェイクスピアの名前は当然知っていますし、有名な作品のあらすじ程度はいくつか知っているのですが、決して原文を読んだことはありませんし、日本語訳をしっかり読んだこともありません。


最近、シェイクスピア作品の解説本的な本を読んだのですが、なかなか面白かったです。私たちに「悲劇」をもたらすものは、「運命」であると捉えることが一般的だと考えられますが、シェイクスピア作品では「運命」だけでなく、「性格」に起因することが描かれているそうです。


確かに身の回りに起こる出来事は、それが「悲劇」なのか「喜劇」なのかは、私たちの心ひとつにあると思います。もちろん、どうしようもない大きな悲しみは、「心ひとつ」と安易に言うことなどできません。でも、身近に起こる些細な出来事は、確かに「心ひとつ」にあるのかもしれません。


起こる出来事をどのように捉え、どのように自分に生かしていくかが重要だということでしょうか。