最期の手紙

経済ジャーナリストの門倉貴史さん、流通ジャーナリストの金子哲雄さんなど、同世代の人が活躍していることもあり、「ホンマでっか!?TV」はときどき録画予約をして、ゆっくり見るのを楽しみにしている番組です。その金子哲雄さんが、41歳で他界されました。生前、余命を把握されていたのでしょうか、自分自身の通夜や葬儀、墓などの準備を進めていたそうです。また、会葬礼状として、自らの言葉で感謝の手紙を用意していたそうです。


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この記事を読み、大いに反省させられました。このような人を「本当に強い人」と言うのでしょう。もし、今の私が自分自身の余命を知らされたとき、このような毅然とした態度で、自らの「後始末」を滞りなく進めることなどできません。葬儀に参列していただく人に手紙を書こうとしても、これほど冷静に、ユニークに、参列者への気遣いが行き届いた手紙を、自らの無念や悲しみを包み隠して書くことなど不可能です。


これは、本当にすごい手紙だと思います。私に残された時間は、あとどれくらいあるのでしょうか。最近つくづく思うのですが、それがあと数年であれ、数十年であれ、実は意外に早くやってくるものなのかもしれません。だからこそ、この手紙が書けるような人間に成長していけるよう、残りの時間を有意義に使っていきたいものです。