2011-01-01から1年間の記事一覧

心が入ってこない

先日読んだ本に、おもしろいことが書いてありました。ずっと入院しているお年寄りが、「検診などで定期的に様子を見に来る看護師の中には、事務的に病室に入ってはくるものの、心は病室の外に置いたままの人と、心まで病室の中に入ってきて、朗らかな気分に…

「お前じゃ無理だ!」

私が起業した際、人に言われた言葉があります。「お前じゃ無理だ」。 言い訳じみてしまいますが、決してその言葉を根に持っているわけではありません。その証拠に、誰に言われたのか、今ではすっかり忘れてしまいました。確か、複数の人に言われたと思います…

仕事の悩みを解決する方法

仕事がうまくいかない…仕事がうまくいかないばかりに、生活すべてがうまくいかない… こう思うとき、ずしりとくる言葉があります。「仕事の悩みは、仕事で解決する以外に方法はない」 「仕事がうまくいかない」という気持ちは、誰でも持ち得る感情なのかもし…

未来との関わり方

スティーブ・ジョブズ氏が亡くなり、日本でもかなり大きなニュースとして取り上げられているようです。銀座のアップルストア前では、ジョブズ氏を悼む人の献花が並べられているそうです。 ある出版物の最終号で最後のページに掲載された言葉を、ジョブズ氏が…

1時間半と12km

バスの乗り継ぎで、およそ1時間半待つ必要がありました。目的地まで約12キロ。いつもだと読書でもしながら、のんびりと1時間半の待ち時間を堪能していたはずです。でも、先日は秋の心地よい日だったこともあり、目的地まで歩いてみたくなりました。 目的…

10月

今年の9月も終わり、10月になりました。 朝晩は涼しくなり、肌寒いこともあります。 すっかり秋です。

ハリネズミの針と癒し

「ハリネズミのジレンマ」という逸話があるそうです。寒い日、お互いを温めあうために二匹のハリネズミが寄り添おうとしましたが、それぞれの針が相手を傷つけてしまいました。そのため、一旦は離れることにしたのですが、やはり外は寒い。そこで、またお互…

数字目標

今季のイチロー選手は、残念ながら200安打に到達することができませんでした。「なぜか清々しい気分」という心境は、今の私には到底無縁のものなのでしょう。今季は200安打到達が厳しい状況に追い込まれていた終盤戦に、ある記事を見て「なるほどなあ」と思…

急ぎの書

ある武将のエピソードですが、急いで出さなければいけない手紙を部下に書かせるとき、必ず次のように指示したそうです。 「これは急ぎの書であるから、ゆっくりと書くように」 私自身、「急ぎ」という言葉を添えて何かを指示された場合、気持ちも急がなけれ…

腹の中に溜め込む

「学問は、食べ物のように、自分でよく咀嚼し、腹の中に溜め込むことを本来の目的としなければならない。最近は学問と言いながら、すぐに吐き出してばかりいることが多い」 最近読んだ本に、このようなことが書いてありました。私自身、多いに反省しなければ…

「経済先進国」

最近、「経済先進国」という言葉によく触れます。英語で言うと、「Advanced Economies」になるようです。 「先進国」「発展途上国」という対の言葉で国を分類してしまうと、知らず知らず「先進国」が優れた国で、「発展途上国」は「先進国」よりも劣った国と…

志の目的と手段

「人事百般、すべて遜譲(そんじょう)なるを要す。ただ、志(こころざし)はすなわち師に譲らずして可なり。また、古人に譲らずして可なり」 最近読んだ本の中に書いてあった言葉です。世の中のことは、すべてへりくだり、謙虚に対処していくべきですが、「…

量と才

「才有りて量無ければ物を容(い)るるあたわず。量有りて才無ければ事を成さず」 (才能があっても度量がなければ人を包容することはできない。度量があっても才能がなければ事を成就することはできない) 最近読んだ本の中に、このようなことが書いてあり…

台風15号

「台風が昼間通過する際は、進路を逸れることが多い」という、根拠のない漠然とした経験値を持っていました。しかしながら、この前の台風12号もそうですし、今回の台風15号もそうですが、こうした自然災害などのリスク管理に関しては、根拠のない経験値…

君子と小人、徳と才

「『才』よりも『徳』が勝っている人を『君子』と言い、『徳』よりも『才』が勝っている人を『小人』と言う」 最近読んだこの言葉が気になっています。私たちの世代は、「徳」について具体的に何かを学ぶ機会を与えられてこなかったので、優秀な人であればあ…

漸は必ず事を成す

最近読んだ本の中に「漸は必ず事を成す」と書いてありました。「物事に慌てず、じっくりと、コツコツ取り組んでいけば、必ず事を成すことができる」といった意味でしょうか。 私自身、自分をしばしば「どんくさい」と思うことがありますので、このような言葉…

過去の過ちと今の過ち

最近読んだ本の中に、次のようなことが書いてありました。 「過去の過ちを、何度も何度も後悔し、反省しようとする人は多い。しかしながら、今、現在の過ちを、反省し、改めようとする人はほとんどいない」 その後で、「今、現在の過ちこそ、優先的に改める…

下座の行

「下座の行」という言葉を学んできましたが、とてもいい言葉ですね。 「下座」とはある人に仕えることを意味するのでしょうが、「下座の行」となると少しニュアンスが異なってくるように思います。それは、特定の人に仕えるというよりも、「常に謙虚な姿勢、…

9月の月

昨夜は、満月だったのでしょうか。大きな月を見ることができました。 昼間はまだまだ暑い日がありますが、夜はすっかり涼しくなっています。 涼しくなった夜、外を歩いていると、月がもう9月らしくなっていることを実感します。もう秋なんだなあと思います…

自分の中の悪と善

「『極悪人』や『悪党』という言葉がある一方で、『極善人』や『善党』という言葉はないことからも、『悪』のほうが力強いことがわかる」 最近読んだ本の中に、このようなことが書いてありました。この言葉の主旨は、「誰々は『悪人』で力強く、誰々は『善人…

再読

先日、以前に一度読んだことのある本を、もう一度読んでみました。 偶然その本を手にし、何となくもう一度読んでみようと思ったのですが、やっぱりそこには何等かの意味があったのかもしれません。 一度読んだはずなのに、「こんなことが書いてあったのか!…

台風の爪痕

台風12号が通り過ぎました。しかしながら、その爪痕は、あまりにもひどいものであるようです。 「台風は、1日か、せいぜい2日、寝て過ごせば通り過ぎる」という感覚が、小さい頃からの体験で醸成されてきました。ところが、今回の台風は、4日間、通り過ぎる…

台風の川

ノロノロとしたスピードの台風が、日本を通過しようとしています。 暴風雨が少し弱まったとき、車で移動しました。川沿いに田舎道を走っていると、普段は清流の川が濁流となり、物凄い勢いで下っているのがわかります。 あるところでは、大雨が降っているに…

台風の合間の蝉

台風が近づいてきています。今度の台風はゆっくりとした速度で、しかも日本列島を直撃しようとしているためか、ずっと暴風雨が続いています。 そんな中にも、ときどき暴風雨が緩まる瞬間があります。数秒のときもあれば、数分のときもあります。夕方、暴風雨…

流されない錨

ある先生から、「流されない錨」を持つことが重要であると教えられました。この言葉は、本当にいいですね。 実際に生活していると、「そうはいっても・・・」とか「理想はそうかもしれないけど・・・」など、いろいろと「試される場面」に遭遇します。そのと…

「経済」とは

「経済」という言葉は、その指し示すものがあまりにも大きすぎるためか、私自身、言葉の定義を曖昧にしたまま、普段から何気なく使用しています。 先日、「経済」について書かれた面白い本を読みました。 「『経済』の『経』の字は、もともと織物のたて糸と…

問題意識、当事者意識

福島原発事故により、少なくとも原発は「御上に任せておけば大丈夫」という代物でないことだけははっきりしました。ひょっとしたら、「御上に任せておけば大丈夫」という考え自体が幻想で、私たち国民一人ひとりの考えや行動が、大きな力となって世の中を変…

30代の老後生活

「老後生活」があるとすれば、それは何歳以降を指すのでしょうか。私たちが高齢者になるときには、70歳くらいまで年金を受け取ることができないかもしれませんので、70歳以降の生活が目安となるでしょうか。 私自身、30代で「老後生活」のような生活をさせて…

66年前と26年前の赤い空

歴史的な出来事がどのくらい前かをイメージする方法として、大きく二つのことが挙げられると思います。 一つは、「現在」を基準としてイメージしていく方法です。第二次大戦の終結が1945年ですから、「今年で」66年前ということになります。「今年で」という…

変化に適応する生き方とは

最近読んだ本に、次のようなことが書いてありました。 「日本だけでなく世界中で大きな変化のうねりを感じるが、変化に適応していくための生き方には、大きく分けて二つある。一つは、変化の流れを見定めてその流れに合わせる生き方である。そしてもう一つは…